社会が求めるモノや価値の提供を続けるのが企業です。だからこそ私たちは、“自ら開発テーマを求め、自らの手で商品化する”というポリシーのもと、時代の変化、社会の変化を敏感にキャッチした開発に取り組み、新たな機能やクオリティーの創造と提案を続けています。未知の可能性を持つ素材、そして多岐にわたる固有ノウハウが生きるゴム産業界。それだけに、私たちエキスパートには、様々な産業分野からの期待が高まっており、これまで以上の価値の提供が求められています。
研究部門
- 防振事業分野
- 自動車の乗り心地は、エンジンや路面から伝わる振動をおさえる防振技術が支えます。防振ゴムの形状や特性、機能開発に加え、液体や気体とのハイブリッド化など、幅広い革新的な実用化研究に取り組んでいます。
- ホース事業分野
- 吸気系・燃料系・水系など配管の接続部分に欠かせないホースは、素材にゴムだけでなく樹脂やゴムと樹脂の異種材料を複合・接合させたものなど、使用用途に合わせた素材を開発し、実用化研究に取り組んでいます。
- 新規事業分野
- 自動車関連分野で培った技術ノウハウを広くさまざまな分野に役立てていきたいと考え、ゴムの持つ素材の特性を活かして、新しい分野での展開を図っています。
特長
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素材の特性究明に活躍する分析装置
原子レベルでの成分分析を行う蛍光X線分析装置や高倍率電子顕微鏡などの最新の分析装置は新材料・新素材研究、品質管理を支えています。
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防振機能開発に威力を発揮する動特性測定装置
防振ゴムの高性能化は、自動車の静粛性に大きく貢献しています。また、近年では様々な産業分野でも、より低騒音、低振動化が図られるようになりました。この高度な防振性開発に威力を発揮するのが、最新鋭の防振ゴム動特性測定装置。防振ゴムの動的特性のすべてを、短時間かつ正確に自動測定できる能力を備えています。
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環境時代に適合するフューエルホース燃料蒸散量測定装置
近年、地球にやさしい技術開発が叫ばれています。特に北米においては、車全体から揮発するガソリンの量を厳しく規制する燃料蒸散規制が施行されています。当試験機は、それに対応する高性能な製品の開発及び品質確認のためのもので、燃料系システムから蒸散するHC成分を0.1ppmのオーダーまで、高精度に測定することができます。
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開発期間の短縮化に貢献するCAE解析
ユーザーの皆様の開発期間短縮の要求に対し、設計から製品化までを大幅にスピード化・自動化し、高い評価を得ているのがこのCAE解析技術、及び三次元CAD/CAMシステムです。
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あらゆる二一ズに対応する各種材料試験機
車をとりまく環境は近年厳しくなり、素材に対する要求も高度になってきています。その要求に応じた材料設計に対して、さまざまな角度から緻密な評価が行われています。
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高品質水準を追求する新鋭耐久試験機群
開発製品の信頼性チェックのために行う各種耐久試験。試験室では、圧縮、引っ張り、ねじり、さらにそれらが複合する二軸、三軸入力などでの振動再現により、製品の耐久寿命を確認しています。